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2019.08.30
「死に水」について-1

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今回は水槽や泉水池における「死に水(淀んだ水がある事)」について説明していきます。
「流れる水は腐らず」と言うことわざがありますが、私も熱帯魚時代に数多く経験をしました。
常日頃から仕事や勉強に頑張っている人は、常に進歩していると言う意味でもあります。

さて話題は少し離れますが、メディアに「デッドゾーン」に関する記事が出ていました。
デッドゾーンに関しては、ネット検索で調べれば詳しく説明されていますが、簡単に説明しておきます。
天然海水環境下においては、海面近くの「表層」と海底の「深層」とに分かれており混じり合うことはありません。
それは水温や塩分濃度の違いが要因です。

皆さんもお風呂で経験したことないですか?
お風呂を沸かして時間がかなり経過した際に浴槽に入ると表面は暖かいけど浴槽の底の方は結構冷たいですよね!
また特に秋口の野池も表層と深層に分かれています。
川の河口付近でも比重が重い海水のほうが川底に、比重が軽い真水が表層に分かれています。
一部混ざり合った場所もありますけど。

世界のほんの一部地域においては深層から表層へと海水が上昇している場所があります。
これらの場所においては深層部にある濃厚な栄養分が湧き上がってきますので非常に理想的な生態系が形成されています。
食物連鎖のカギである「栄養分(ミネラル)」が豊富に表層へと上がってきているのです。
この水流のことを「湧昇流(ゆうしょうりゅう)」と呼ばれています。

さてデッドゾーンとは、簡単に言えば富栄養化による植物プランクトンの異常繁殖です。
適度な栄養は環境バランスが取れて植物プランクトン-動物プランクトン-小魚-大魚と良好な生態系が確立されます。
しかし過度な栄養分があると植物プランクトン・藻類が異常繁殖して死んだプランクトンは海底に次々と沈んで行き海底に生息しているバクテリアがこのプランクトンの死骸を分解する際に酸素をものすごく消費することにより
酸素欠乏エリアになってしまうのです。

その為その海域エリアは酸素欠乏により全ての生物が死んでいきます。
その地域が年々増加しており今後世界の生態系が大幅に悪化する予測も出ています。
今世紀末には世界の50%の海が酸素欠乏の海になるとも言われています 。

錦鯉で言えば稚魚池の過密飼育や餌の与えすぎそしてプランクトンの死骸、稚魚の糞などにより底砂にはたくさんの有機物が蓄積していきます。
その有機物を分解するためにバクテリアが大量の酸素を消費します。

そしてさらに加速すると有機物が分解されずに池の底に溜まりそして腐敗してヘドロになり硫化水素を吐き出し生態系が破壊されていきます。
エラがめくれたり奇形になったりするのはこの為です。
常に水質を調べたり水のことを勉強していけばある程度防ぐことが出来ると思います。
但し天候の問題もありますからなかなかむつかしいとは思いますが!

English Summary
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