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2017.08.25
ドイツ人との会話(2016年8月オランダコイショーにて)-2

オランダ2

次に「電気伝導率」についての話に話題は変わりました。
さて電気伝導率とは何なんでしょう?
「電気を流す伝導が良いか?悪いか?」と考えてください。

電気伝導率は「伝導率」とも呼ばれます。
簡単に言えば「水の中にどれくらいのイオン化したものがあるかを数値にしたもの」です。
例えば天然海水にはイオン化したものが多いので数値は高くなります。
私も経験があるのですが熱帯魚店を経営していた時に海水魚水槽と熱帯魚水槽でそれぞれ感電したことがあります。
海水においては激しい痛みを伴う痛みで淡水においてはビリビリとくる感じです。

さてこの伝導率で何が分かるのでしょう?
導電率の低い水が汚染されると導電率が上昇することから導電率は雨水、河川水、湖水に対する汚染の指標にもなっています。
いわゆる水の汚染度を計測するものです。
日本は軟水でヨーロッパの水は硬水とよく言われます。
日本の場合・・・日本の土地が狭く傾斜が激しいために雨の水が川を下り数日で海へと流れて行きます。
その為にミネラル分をあまり含まない軟水になります。

ヨーロッパの場合・・・石灰質の地層が多いヨーロッパでは、カルシウムが豊富な地層を地下水がゆっくり通り抜け行き
海に流れる日数もかなりかかります。
その為に多くのカルシウムなどが溶け込んでいます。

ちなみに日本では北海道、東北、中部、近畿、中国地方は硬度が低めで関東、四国、九州、沖縄地方が高めであるようです。
さてミネラル分と言いましたが、泉水池の水においては特に「リン酸塩、硝酸塩」がパーセンテージが高くなります。
これらの元は錦鯉のエサや排泄物から発生します。
先ほど汚染度と言いましたが特にこの「リン酸塩、硝酸塩」が錦鯉始め魚類に悪影響を与えています。
さて本題に入ります。
ドイツ人の彼の家にある泉水池は、PH7.0、導電率120マイクロジーメンスにコントロールしています。
彼の話では、「100~200マイクロジーメンスが、理想である。」と話していました。

この数値には私も賛同しますが、「新潟の野池では40マイクロジーメンスだったよ。」話すと
何でそんなに数値が低いのだと言われたので多分野池の底の泥が「イオン交換」しているからでしょうと答えました。
彼はここで「やはり泥なんだ。」と一人で納得していました。
その笑顔には彼なりに新しいテーマが浮かんできたようでした。
そして続けて「アマゾン川の導電率が低い事は知っているでしょう。」と話すと彼は「そういう事か。」と納得したようにうなずいていました。

彼が言う「100~200マイクロジーメンスが、理想である。」に対して確証が無いので言いませんでしたが
私は多分100マイクロジーメンス以下がベストであると今でも思っています。
確かに錦鯉は、非常に丈夫で汚れた池(1000マイクロジーメンス)でも元気に泳いでいます。
しかしこの環境が、本来のコイの最適な数値なのかは私は実験していませんので判断できません。
でも異常な数値だと思います。
ドイツ人の彼からすればとてもクレージーな数値でしょう。

彼が住んでいるドイツの水道水も硬水で導電率も高い。
そこで彼は、如何にしてPH,導電率を適正な飼育水を維持しているのか?
彼は、RO(リバースオスモシス)を使用してRO水と水道水をブレンドしてPH7.0、導電率120マイクロジーメンスを維持しています。
RO(リバースオスモシス)とは、フィルターで水の中の汚れをこし取るものと考えてください。
例えば、天然海水、牛乳、尿などをこの機械を通せば全てきれいな水(純水)にする機械の事です。

またあるオランダ人は雨水を溜めて水道水や地下水とブレンドして導電率を計測しながら使用しているそうです。
日本の水はきれいで軟水ですから良いですね!
でも良すぎるから無頓着になりがちです。
皆さん水質計測は非常に大事ですよ!

最後に私の経験談を説明しておきます。
以前熱帯魚ビジネスをしているときに導電率に興味を持ち色々調べた時期がありまして
その当時広島の水道水が、80マイクロジーメンス、千葉県の水道水が400マイクロジーメンス
あの汚れたような茶色の水のアマゾン川が、20~30マイクロジーメンス(数値が低い方がきれいな水)
ですから千葉県の水道水でいくら水を替えてもディスカスの最適なきれいな水にはならないし産卵も非常に難しいのです。
でも今現在高度処理技術が進んでいますので千葉県の水道水もかなり改善されていると思います。

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