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2017.08.24
ドイツ人との会話(2016年8月オランダコイショーにて)-1

オランダ1

今回は1年前にオランダ鯉ショーセミナーに訪問した時に錦鯉愛好家のドイツ人との会話を紹介いたします。
実はお盆休みに事務所を整理していたらメモ書きが見つかりまして非常に興味ある内容でした。

最初に私が「錦鯉の最適なpHはどれくらいなのか?」を聞きますと彼は次のように答えました。
ちなみに私を「Y」としドイツ人を「D」と表記します。

D「世界に誇る日本の錦鯉生産者知らないのか?」
Y「日本の水が軟水で水質が良いから関心が無いようです。でも実際は地域や井戸により水質はバラバラなんだけど」
D「それは残念だね!錦鯉の最適pH値は、弱酸性から弱アルカリ性が良いと思うよ!」
Y「それではpH6.8から7.5位ですか?」と質問すると

D「鋭いpH値を答えましたね!」と言うので
Y「熱帯魚・海水魚ビジネスがかなり長いから経験的に多分それくらいと思ったのですよ。」
D「pHが高いと赤色が、ダメージを受ける。
そしてpHが弱酸性だと成長が良いと思っている。
錦鯉が若い時はpHが7.0-7.3にすると紅色がきれいになる。
以上のことからpHは、6.8-7.3が、理想のようだ。」と言われていました。

Y「紅白の紅は弱酸性から中性で墨系は弱アルカリだと思うけどどう思う。」
D「確かにそのpH値には賛同するよ!」
Y「日本の野池でも泥質の野池は紅白に最適で小石が多い野池は墨系が良いですよ。」
D「やはり泥質は弱酸性になり易くイオン交換するからか!
実にすばらしい情報をありがとう。」と感謝されました。

それから熱帯魚の「ラスボラ・エスペイ」の最適環境を話すと非常に興味深い表情に変わりついでにミネラルの重要性も
説明しました。
彼はミネラルについて非常に興味を持ち大地のミネラルを植物が吸収(吸い上げて)する恩恵を受けて我々人類も
ミネラル分を得ている事を説明すると
D「だから水草に肥料を与える事が非常に重要であるんだ!」と感心していました。
※肥料分をバクテリアが分解する際に多種類のミネラルを水中に放出します。

ちなみに「ラスボラ・エスペイ」なる魚は水温23~28℃、pH6.0~6.5に調整すると非常に赤みが増し艶も出て来るのです。
ただしpH値が弱アルカリ性を示す水質で飼育すると褪せた色にしかなりません。

多分pHが低いために周りの土などを溶かしミネラルが溶出してくるものと思います。
色素細胞などにこのミネラルが影響していると思います。
ちなみにこの魚も錦鯉と同じ「コイ科」の仲間です。

Y「アンモニア中毒回避のこともありpH6.8位で飼育すると錦鯉が、どのようになるのか非常に興味があります。」
D「一度試して見るよ!」
実験結果が来るのが楽しみです。

ヨーロッパの水質は硬水でカルシウム、マグネシウムの量が多いために子供のころから水道水は飲むと結石になり易いし
下痢をしやすい(腸内細菌に悪影響)ので小学生の子供が熱帯魚を飼育する際にどのようにして飼育水を用意したらよいか
を考えています。
一方日本においては水道水の塩素(カルキ)を抜けば大丈夫だと簡単に考えています。
ですからヨーロッパの人々の方が水に関して良く理解されています。

ドイツにおいては、熱帯魚であれば天然採集された現地の水質データを事細かに調べ自分の水槽の水質を調整して現地の水を作り上げていくのです。
(ドイツには熱帯魚専門の学者がたくさんおられます。彼らはかなりの数の出版物を出されています。
やはりかなり大きいマーケットなのです。)

そうすると先ほどの「ラスボラ・エスペイ」のように見たこともないような輝きを放ち素晴らしい色彩を見せるのです。
錦鯉の水質もこのように取り組んでほしいものです!

English Summary
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