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2018.04.13
全日本錦鯉北陸地区振興会セミナー -3

バイオスポンジ

次にBio Sponge(バイオスポンジ)について説明していきます。
有機物を分解するバクテリアの最適な居住ろ過材としてバイオスポンジを紹介します。

強制濾過、ドラムフィルター、フィルターマット、ブラシなどでは有機物を分解することは出来ません。
※ドラムフィルターとは、ヨーロッパで開発された「簡単物理ろ過フィルター」でエサの食べ残し、粘膜、糞尿などを細か
いネットで濾し取りセンサーの働きで自動的に排水口に排出できる優れものです。

目に見えるエサの食べ残しや鯉のフンなどは、取り除くことは出来ますが、その他の有機物例えば鯉が24時間剥がしている粘膜、植物プランクトン&動物プランクトンの死骸、微生物の死骸、24時間出している尿、エサから溶け出しているタンパク質などは唯一バクテリアだけが分解出来るのです。

粘膜、人間で言えば皮膚ですけど、皮膚の寿命は約1ケ月程度で入れ替わっています。
錦鯉の粘膜の寿命は分かりませんが、水質の変化等により確実に入れ替わっています。
そして急激な粘膜生産するために相当なエネルギーを消費しています。
その為に成長に悪影響を及ぼしているのです。

フィルターマットやブラシとこのバイオスポンジの大きな違いは「バイオフィルム」が形成出来るか?出来ないかの違いです。
バクテリアが唯一住み着くことが出来るのがこのバイオフィルム内部なのです。
バイオスポンジの原料は、このバイフィルムが形成しやすい材料を研究し開発された製品で特殊スポンジなのです。
「バイオスポンジ」は、バイオフィルム理論に基づいて開発されました。

錦鯉業界で長年愛用されているフィルターマットやブラシなどはただ単にゴミを溜めるだけでやがてヘドロになります。
「ヘドロ生産ろ過材」と言っても過言ではありません。
ヘドロとは、有機物の腐ったもので水質悪化の元凶で当然pHも下がります。
pHが低下すれば粘膜が溶けて剥がれます。

材質的にバクテリアが住み着くことが出来ないものですから致し方ありません。
まさしく「ヘドロ生産ろ過材」です。
そのヘドロを通った水は鯉が生育している池に戻されます。
おまけにヘドロは「病原菌生産工場」ですので鯉が病気になる確率が上がってきます。

「分かり易く言えば各家庭にある掃除機と同じです」
掃除機について例え話をしてみます。

我々が6畳の部屋に家族3人で住んでいるとします。
部屋には窓も戸もありません。
即ちこの部屋から一歩も外に出ることは出来ません。
まさしく閉鎖された環境で泉水池における錦鯉と同じ環境です。

ただし音の静かな掃除機が24時間稼働しています。
一日3度外から食事が運ばれてきます。
もし食べ残しても掃除機が吸ってくれます。
また部屋にはトイレも無いですが掃除機があります。
しかし時間の経過とともに掃除機の中に溜まった残飯などが腐敗して来て息苦しい位の部屋の空気が充満してきます。

まさしくフィルターマットやブラシしか無い泉水池の錦鯉と同じ環境です。
この部屋で永遠に暮らしていくことを考えると相当なストレスですし睡眠も十分とれなくなり食事もまともに取れなくなります。
この目に見えない臭気が水の中で言えば「アンモニア・亜硝酸塩」なのです。
自分が錦鯉の立場と仮定したら理解しやすい事であると思います。
このような水の中でエサ喰いは落ちてきますし満足な成長は出来なくなるしストレスが溜まるし非常に危険な「アンモニア・亜硝酸塩」のせいで病気になるのは当然のことです。
色艶・成長を求める方がおかしいと思います。
今一度ろ過とは何かを考えて行かれることが錦鯉にとっても飼育管理者にとっても良い事であると思います。

ろ過とは本来ゴミを溜める物理ろ過。
次にゴミをバクテリアにより分解する生物ろ過。
この2つを評してろ過と言います。
生物ろ過がうまく機能していない不完全ろ過を数多く見てきましたがバクテリア無くしてろ過とは言えません。

「こんなスポンジで水がきれいになるなんて信用していなかったが、実際使用するともの凄い効果を示しヘドロも無くなり水がピカピカになりました。
それ以上にうれしいのは錦鯉が病気にならず、もの凄い成長をし且つ色艶が良くなった事です。
水質の事をまた教えて下さい。」とお客様から連絡がありました。
当然Bacto Powerも併用されておられます。
皆さんも水の中で生きている錦鯉の事を考えてください!

English Summary
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