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2019.08.09
酸性雨について-3

2016-12-23 107

前回に引き続いて「酸性雨」について説明していきます。

それでは現状の日本における雨のpHはいくらぐらいなのか?
日本で観測される雨の平均的なpHは4.8位でかなり酸性がきつい雨です。
大気中の二酸化炭素だけが水に溶けたときのpHが5.6であることと比較すると酸性となっていることが分かります。

二酸化炭素以外にもpHを下げる要因があります。
例えば石油や石炭などの化石燃料の燃焼により排出された硫黄酸化物や窒素酸化物は、光化学反応などにより大気中で硫酸や硝酸へと変化します。
これらが雲を作っている水滴に溶け込み、雨や雪、霧などとなって地上に降下すると、湖沼や河川、土壌を酸性化します。

降下する酸の量が多くなり地表の酸性化が強まると生態系に影響を及ぼすことから、大きな環境問題となっています。
1950~1970年代の高度経済成長期においては工場や自動車から大気中に排出された窒素酸化物などが原因で
光化学スモッグなどの数多くの公害を生んだ歴史があります。

しかし現在は公害対策基本法が施行されて以降徐々に良い方向に動いています。
従って日本上空には硫黄酸化物や窒素酸化物の量が少なくなっているはずですが、東アジアから偏西風に乗って硫黄酸化物や窒素酸化物が飛来して来ているので相変わらず酸性雨は防ぐことが出来ないのかもしれません。

日本の湖、沼、河川を酸性化して魚介類の生育を脅かしていることは間違いありません。
ヨーロッパでも北米においても多くの森林を枯らしている現実があります。
少し前の話ですが有名なものがドイツの「黒い森」と呼ばれるシュヴァルツヴァルト地方の森林被害です。
西ドイツの森林の半分以上が酸性雨による被害を受けていたと言われていました。
これも産業革命以降、ヨーロッパ各地で石炭を大量に使った結果だと言われています。

野池と人間の経済活動が繋がっていたのです。
同じ地球上で起きていることですから当然のことであると思います。
そして今現在爆発的な人口増加により異常気象を起こしている地球温暖化も錦鯉飼育に悪影響が出てくることは
必然的な事です。

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