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2025.07.04
錦鯉のヒゲで味は分かるのだろうか?

バイオスポンジとバクテリア

先日広島駅に出来た熱帯魚shopを見に行った際に懐かしい「コリドラス(ナマズ目)」を
発見し相変わらずヒゲを巧みに動かして底砂に残っている残餌をちょこちょこ食べていました。
皆さんはご存じかどうか分かりませんが、ヒゲには「味蕾細胞」があります。
人間には舌に味蕾細胞があります。
甘味、うま味、苦味、酸味、塩味などの種類がありこの味蕾細胞のおかげで料理の味を
楽しめています。

ちなみに人間の味蕾細胞の数は約100万個で鼻にある嗅覚細胞の数は約1,000万個あります。
腐ったものを口に入れる前に嗅覚で判断する。
非常に生体防御に長けている進化を人間はしてますね!
コリドラスのヒゲが短く成ったり溶けたりしているのは「水槽の底砂」の形状などが原因です。
細めな砂にしてあげるのが良いと思います。

さて錦鯉のヒゲにも味蕾細胞があります。
エサにはちみつを混ぜたりするのも味蕾細胞が反応して食欲も増すのでしょう。

魚類によって味蕾細胞の数は違います。
普通の魚は約200個位ですけどナマズやコイは約20万個あります。
視界の悪い濁水の中で生活しているナマズやコイなどは味蕾を体表全体に分布(特にヒゲに密集)
させています。

養殖業界は良く知りませんけどこの味蕾細胞を利用すればまた新しい養殖業界に光を灯すことでしょう!
特に味覚は摂餌の基本となるものであるので今後の研究の発展が期待されます。

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