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2015.07.04
カキガラ使用について-2

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カキガラの実験をしました。
実験目的は、「pHとGH(硬度)がどのように変化するか?」です。

実験開始:4月15日
まずはカキガラを1リットル容器にたっぷりと入れ
次にオフィスの水道水(pH7.0 GH0.5 KH0.5)を入れました。
KHとは、炭酸塩硬度の事で簡単に言えばPH緩衝の働きがあります。
pHが、低下するのを防いでくれる働きがあります。

実験開始から13日目の4月27日に水質を計測しました。
結果は、pH8.0  GH9°まで上昇していました。

【考察】
水道水のみでエアーレーションも使用していませんがpHが8.0まで上昇し、
GHについては、9°まで上昇していました。

きれいな水にカキガラを投入すればpH8 硬度9°程度の数値を示すのは普通の
現象です。
しかしカキガラを使用している池であれば有機物(餌の食べ残しや魚のフン)により
pH,KHが下がりGH(硬度)は上がっていきます。
実際にpH6.0 GH20°の数値を示す池を見た事もあります。
もしカキガラの炭酸カルシウムが全て溶解すればpHもKHも極端に低下し
GH(硬度)だけがいくらでも上昇します。
pH低下を防ぐためにカキガラを入れる飼育者の方は、定期的にpH,GHなどを
調べて適切に処理してください。

GHが上昇した場合の鯉に対する影響
1.産卵機能障害
2.病気の多発
3.ストレス症状の多発
4.体表の粘液分泌の異常 などです。

English Summary
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