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2018.09.18
デッドゾーンについて

2017-2 (3)

昨今メディアで「デッドゾーン」なる言葉を良く見聞きします。

「デッドゾーン」とは簡単に言えば海水に含まれる酸素の量が少ない場所を表します。
当然魚の大量死に繋がります。
デッドゾーン」は太平洋沿岸の広い地域にも拡がっていることが確認されている
ようで一部は日本の北海道から東北地方にかけて伸びている状況のようです。

この現象は海水の対流の様子に変化が生じていることから発生していると考えられて
います。
そして「デッドゾーン」の地域は確実に拡大しているそうです。

熱帯魚水槽でも「死に水を作るな」とか「淀みの場所を作るな」と良く説明していた
ことを思い出します。
生き物特に「閉鎖環境である池」でも同じことが言えます。
特にろ過槽内で生物ろ過が機能していないと有機物の溜まり場である物理ロカ部分
(マットやブラシなど)に腐敗が生じてデッドゾーンになり易いのは当然です。

池の水量に対する錦鯉の数量が多い場合は、飼料も当然多く与えるのでろ過槽内に
おいて「デッドゾーン」が出やすくなります。
言うならば自然界では考えられない飼育密度ですから「生物ろ過の重要性」を考え
ねばなりません。
ですからヘドロが生じない事が重要なのです。
池にヘドロが大量にあると気になりますが、ろ過槽内でしたら誰も気に留めません。
しかしろ過槽内のヘドロに触れた水が錦鯉のいる池に循環しています。

また水質も急激に悪化してくるのでエサ喰いも悪くなり免疫力も落ちて病気にも
なり易くなります。
もちろん成長も落ちて来るし色艶も悪くなるのは当然です。

生物ろ過が機能しないと我々が『非常に安定している』と誤解していた泉水池の
ロカシステムがいとも簡単に破壊されます。
泉水池のシステムは安定したものではありません。

 

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