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2021.06.25
ドイツアクアリウム洋書で学んだ事-1

2019-12-4 (9)

これから説明する内容は錦鯉とは別の世界と思われそうですけど実は同じ水の中に
生息する魚類として同じことであると私は考えます。
確かに水質や生息環境の違いはありますが、基本は同じです。
これからの日本の錦鯉業界の発展を考えれば多いに勉強すべきであると考えています。
他の国に負けないために・・・。

今から39年前に初めて訪れたINTER ZOO(世界最大のペットショー)で目の
当たりにしたドイツ熱帯魚業界のレベルの高さに圧倒された自分を思い出し
今回の投稿となりました。
当時私は28歳でした。
まだ日本人はこのINTER ZOOへは訪れたことが無く情報は皆無でしたし
これほど高レベルとは誰も思い出せませんでした。

その時は私の妻も同行したのでとにかく写真を撮りまくりカタログを集めまくり
洋書(ドイツ語がメイン)を買い込んでスーツケースに入りきらなかったことを
懐かしく思い出します。

帰国後は「宝石箱」を開けるがごとくドイツ辞書を片手に分からないままに
翻訳していきました。
この時に大学の第二外国語をフランス語ではなくてドイツ語にしとけばと若干後悔しました。
当時の私の熱帯魚飼育レベルが低すぎたので翻訳しても意味不明な事がかなり
多くありました。

理解出来たことと理解出来ない事を別々のノートに分けたり専門用語のノートも作成しました。
とにかく未知な事を紐解く毎日でしたので楽しくて仕方ない日々を過ごした事を
思い出します。

40年前にはpHテスターが販売されたばかりの熱帯魚業界でしたので右も左も
わからない事ばかりでメーカーの営業に聞いてもチンプンカンプン状態の業界でした。
ましてやGHテスターやNH3,NO2テスターなどに至っては「俺には要らない」
と思っていました。

37年前に再度INTER ZOO(2年に一度ドイツのニュールンベルグで開催されます。
40年前にはウィスバーデンで開催されました)を訪れた際には自分が
理解出来ない事や質問を英文にしてドイツへ持ち込みました。
ブースでは日本人が珍しく思ったのか親切に絵をかいたりして一生懸命説明して
もらって非常に感謝しました。

それから都合10回ほどINTER ZOOを訪れまた周辺国のオランダ、ベルギー、
オーストリア、スイス、フランス、イタリアなどに行き現地専門店や水草ファーム
などを視察しました。

その際に感じたのは「アロワナ」などの大型魚が皆無でした。
店の方に質問すると「アロワナを飼育するのは2メートル以上の大型水槽が
必要なので一般家庭では飼育出来ない。
「あの魚は水族館で見る魚だよ!」と言われたときは愕然としました。
あくまでも魚の環境を考えているからの発想で日本人には無い考え方には驚きました。

English Summary
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