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2017.10.20
バイオディフエンスと野池環境について-3

バイオスポンジ

さて私達人間を始めとする陸上動物の多くは角質化された丈夫な皮膚を持っています。
この皮膚が物理的バリアーとして機能し細菌やウイルスなどといった
病原生物の侵入を防いでいます。
いわゆる「バイオディフェンス(生体防御)」と言われています。
その為感染の多くは肺や消化管から始まります。

ここで分かり易くバイオディフェンスについてお話します。
自分の意思とは関係なく次のようなことが自分の身を守る為に起きています。
ほこりっぽいところに行くと自然に涙が出ます。
暑い夏などに勝手に汗が出てきます。
疲れた時に体がほてって代謝酵素の働きを良くして体の回復を促します。

以上のように自分の身を守る為に自分の意思とは関係なく自然と起きてきます。
これがバイオディフェンス。いわゆる生体防御です。
当然同じ生き物である錦鯉もバイオディフェンス機能を持っています。
それでは、魚類である錦鯉の場合を考えてみます。

錦鯉の生育環境である水の中は空気中に比べてはるかに病原生物の多い環境です。
即ち無菌環境ではありません。
当然殺菌灯を使用しても無菌環境を作ることは出来ません。
空気中から様々な菌が飛来しているからです。
私の考え方では気休め程度です。

病原生物が多いからと言ってむやみやたらと薬品を使用する事は避けてください。
それこそ生態系が破壊され当然生命維持装置の貴重なバクテリアも死滅します。
そして錦鯉の皮膚は角質化されていなくて非常に弱いものです。

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