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2016.05.06
ミネラルプラス-10

ミネラルプラス3袋

前回に続いて有機栽培と化学肥料を使用した栽培について説明していきます。
野菜の栄養価を見てみると40年前の野菜と比べると現在の野菜はほとんどの種類で
ミネラル量が減少しておりホウレンソウの鉄分はなんと半分程度というデータもあります。
その背景にあるのが化学肥料による栽培によるものです。

ここに化学肥料の弊害を書いておきます。
①「土が死ぬ」
活きた活力のある土が出来ない弊害があります。
農家の方は、この「活きた土」を作る為に田を掘り起こしたりされているのです。
ではこの活きた土とは何なんでしょうか?
「皆さんよく御存じのバクテリアの快適な環境(土)を作る事です」
「わざわざバクテリアのために土を掘り起こすの?」と疑問を持たれる方がおられる
と思いますが、バクテリアは土の中のミネラルや肥料などの栄養分を分解して植物が
吸収しやすい形にしてくれるのです。

以前も説明しましたが、肥料を直接植物の根が吸収できないのです。
バクテリアが肥料を分解する事で始めて根から吸収出来るのです。
有機堆肥の有機質は、野菜の栄養と言うよりバクテリアのエサとも言えます。
化学肥料を多量に使用すると土のバクテリアの数は減ってきます。
その為に土は弾力性を失い固く活力のない土になってしまいます。

②硝酸態窒素の残留
化学肥料の中でも一番使用量が多いのが、窒素・リン・カリウムなどです。
特に窒素を過剰に与えると植物の体内に消費出来ない「硝酸態窒素」が残留します。
この硝酸態窒素は肉などのたんぱく質と食べ合わせた場合ニトロソアミンという
発ガン物質を生成してしまうのです。
その他の弊害もありますが、論点が少し変わってきましたので終わります。

私が説明したかった訳は、全ての有機物を分解出来るのは「バクテリア」だけ
なのです。
フィルターマットやブラシでは有機物(エサの残り、フンなど)は分解出来ない
のです。
ただ単に有機物を溜めるだけでそのうち腐敗して「ヘドロ」になるだけです。
ヘドロ生産ろ過材と言えば言いすぎですが、理解していただきたいのであえて
このような表現を使用します。
ヘドロが溜まればpHは下がり病原菌が増加します(ヘドロの中は無酸素環境なので
病原菌にとっては快適な環境です)

植物を育てる為に必要な「土づくり」においても皆さんが飼育されている錦鯉のため
の「水づくり」においても「バクテリアは有効に働いて貰わないといけないのです。」

English Summary
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