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2016.01.08
ミネラルプラス-4

ミネラルプラス(300g&10Kg)

野池に関して問い合わせがありましたので述べていきます。
一般ユーザーの方にも関係していると思いますので最後まで眼を通して見てください。

「毎年安定して鯉の出来が良い野池がある」と錦鯉生産者を訪問した時にお聞きした
内容です。
私が思うには多分安定したミネラルが供給できる野池だと思います。
これを農業に置き換えると「近年の化学肥料による農業生産が続いた結果、田畑の土地
が栄養(ミネラル)不足になっているともいわれております。
生産されている農作物が適正にミネラル成分を吸収できなくなっているとしたら
我々人間に悪影響はありますよね!

ここからあくまでも私個人の見解、想像になりますが、野池から鯉を上げる時期を
迎えるとそろそろ広葉樹などは葉を落とし始めると思います。
地上に落ちた葉っぱは、土壌に住んでいるバクテリアにより分解されて行きます。
昆虫の死骸、動物の排尿なども葉っぱと同じ有機物といわれるものです。
ちなみに岩、石は無機物と言われています。
有機物が分解される過程で「有機酸」が発生してこの有機酸が無機物である岩、石
などを溶かしていくのです。
この岩、石などを溶かす過程においてミネラルが放出されるのです。

田畑に撒く肥料を野菜などの植物は直接吸収出来ません。
「え~!」と思われる方が多いと思いますが、実は肥料をバクテリアが分解する
過程により有機酸が発生して肥料のミネラルを放出するから植物の根は吸収出来る
のです。
それともうひとつ植物の根から「根酸」なるものを出し肥料を溶かしミネラルを
吸収しています。
瀬戸内海に浮かぶ「岩、石だけで出来た島」に松が生育しています。
これなどは「根酸」により岩、石を溶かし岩、石に含まれているミネラルを吸収
しているのです。

少し脱線しましたが「安定して鯉の出来が良い野池」に戻りますが、この野池の周り
には豊富な広葉樹が多く生育して毎年落ち葉を落としている。
その落ち葉(有機物)を分解するバクテリア生育環境が良いので有機酸を生産し
岩、石を溶かしミネラルたっぷりな水を野池に供給している。
しかし広葉樹の種類、岩、石の種類などに関しては調査していないので良く分り
ません。
多分ミネラル放出に関連しているのは岩、石の種類のような気がします。

自然界においてバランスの取れた野池にいきなり多くの鯉を放流してエサを与えれば
有機物が多量に増えバクテリアも急激に増えます。
当然バクテリアが増えれば酸素を多量に消費するのでバクテリアの一部は死んで
いきます。
また有機物が流れ込む事によりリン酸、硝酸塩濃度が増し植物性プランクトンが
異常繁殖します。
その為に日中の溶存酸素濃度は上がり、夜間は酸欠になりやすい(植物は夜間は
酸素を消費します)
本来であれば水中植物がリン酸、硝酸塩を肥料として吸収するので植物性プランクトン
も異常繁殖する事は無いのですが・・・。

また人家が付近にあると生活汚水などが野池に流れ込む危険性があります。
生活汚水は有機物ジュースと同じでやはりリン酸、硝酸塩濃度が増し植物性
プランクトンが異常繁殖しやすい野池になります。
野池にはろ過が無いので水の浄化はバクテリアに頼るしかないのです。
有機物許容量をオーバーするとやはり生態系が崩れて鯉の生育にも影響が出てくる
のは確かな事です。

山水がある程度流れて来る野池であれば有機物濃度を抑える事により水質安定は
期待できますがやはり野池の環境に合った鯉の数量を決める事が先決だと思います。
一般ユーザーの庭池もこうした理由である程度周りに草木があったほうが良いかも
しれませんね?

English Summary
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