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2016.04.08
ミネラルプラス-6

ミネラルプラス3袋

一般ユーザーから「こんなに簡単に野池環境を再現出来るとは思いませんでした。」
とお褒めの声を頂きました。
また「墨出~る!艶出~る!色出~る!」とキャッチコピーまで頂きました。

お米でもお酒でもワインでも世界中に有名産地があります。
その理由は、やはり「環境」です。
気候であり水質であり土質でもあります。
生き物(動植物、プランクトン、バクテリアなど)には最適な環境というものが
あります。
人間でも冬が好きとか夏が好きとか人によって違いますが、最適な環境という
ものを持っています。

この時期水温が上昇してくるとその水温に合った植物プランクトンが盛んに活動し
始めます。
日差しが弱かったり酸性の水質であれば茶色系のプランクトンにとって最適です
からものすごく繁殖します。
しばらくすると日差しがもう少し強くなり水温も上昇してくると緑色系の植物
プランクトンが同じ池に繁殖してきます。
すると強い日差しを好む光合成大好き緑色系植物プランクトンが、池の表面を
占めるようになります。
従って茶色系植物プランクトンは、下の方でも十分光合成出来るので下の方に
移動します。

しばらくすると池の表面を占めていた緑色系植物プランクトンが更に大繁殖をしてくる
のでとうとう茶色系のプランクトンは、池の底に追いやられてやがて光合成する光が
届かなくなり死んでいきます。
死骸が底にたまりバクテリアがせっせと分解していくのだけれどもあまりにも
分解すべき茶色系のプランクトンの死骸が多いために分解する過程で消費する
「酸素」が欠乏してきます。

するとバクテリアまでも死んでいき池の底には、茶色系プランクトンの死骸に加え
バクテリアの死骸で覆われてしまいます。
まるで泉水池のろ過槽底部にたまる「ヘドロ」と同じことが、野池で起きる可能性が
多いにあります。

野池でも泉水池においても池の水がゆっくりと「死に水(淀んだ場所)」が無いよう
にしなければなりません。
泉水池においては循環ポンプの給水口の方向、高さ調整など。
それとエアーレーションの適正な場所へのセッティングなどで解決できると思います。

一方野池に関してまったくの想像でしか言えませんが、土質、水質、周りの地形、
植物の種類(広葉樹、針葉樹)一日の日照時間などが考えられます。
特に広葉樹については非常に大事なことでもし周りが針葉樹だらけの野池であれば
落ち葉少ないのでミネラル分が野池に入る量が少ないと思います。

しかしあまりにも野池の周りに広葉樹ばかりだと秋口から落ち葉が野池に入り野池の
底に溜まりバクテリアの分解が追いつかないとヘドロが溜まり野池環境は非常に
悪化するものと考えられます。
今のところ私の中では「最適な野池環境」に対する答えは出ていません。
当然ながら太陽光線のウェイトも馬鹿に出来ませんよね?

それと意外なものは「自然風」ではないかと思います。
風が吹くことにより池の表面の水が移動することにより底部の水が上昇してうまく
水の循環が行われます。
また水面が波立つことにより空気中の酸素が池の中に溶け込みその酸素が底部に
住んでいるバクテリアに供給されスムーズな分解がされることにより野池の水質が
安定します。
そして何より「ガス交換」が出来ることは最大のメリットであると考えます。
「ガス交換」についてはいずれまた説明いたします。

ミネラルプラスの話が、かなり脱線しましたが生き物が大繁殖する裏には、その
大繁殖する生き物にとって最適な環境ということです。
鯉にとっても最適な環境を作ってあげることが我々飼育者の責任ではないでしょうか?

水道水+ミネラル=野池の水と考えれば分かり易いかもしれません。
「クリープを入れないコーヒー」というCMがありましたが、やはり水道水、
地下水(ミネラル分の少ない)だ けでは最適環境とは言えないのかもしれません。

English Summary
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