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2017.07.25
リービッヒの最小律について

Shinsuke-Bio-Sponge-2

先日一般のお客さから次のような質問がありました。
「水温が高くなるこの時期にどうしても池の水が緑色になって困っている。
何とか臭くない透明な水にしたいとの事でした。」

池のろ過システムを聞きましたらやはり物理ろ過だけで「生物ろ過」が無いようでした。
それでバイオスポンジをろ過槽に設置しバクテリアのBacto Powerを使用してもらうようにお願いをいたしました。
3週間後にこのお客様より電話があり水が透明でイキイキして来て大変嬉しく思っているとの連絡でした。

アオコや藻類は「リービッヒの最少律」に縛られています。
リービッヒの最小律とは、植物の成長速度や収量は必要とされる栄養素のうち
与えられた量のもっとも少ないものにのみ影響されるとする説です。
「植物の生育には様々な微量元素が必要だがこれらの栄養素の内の最も少ない栄養素が生育を支配する」

またこの「「リービッヒの最少律」を分かり易く説明するものとして「ドベネックの桶」が引用されます。
植物の成長を桶の中に張られる水に見立て、桶を作っている板を養分・要因と見立てた場合、一枚の板のみがどれだけ長くとも一番短い部分から水は溢れ出し、結果水嵩は一番短い板の高さまでとなる。

作物の収量(成長)は、各養分(微量要素も含む)と作物に必要な水分・温度・通気・養分などの中で供給割合の最も少ない因子に支配されます。
桶の1枚1枚の板を生育因子(養分も含む)とし桶の中の水をその収量とするとその水位(収穫)は、1番短い板によって決まってしまいます。

ここまで書きましたが文章だけでは分かりにくいので私なりに説明してみます。
例えば池の水の中に鉄分が2、カルシウムが3、リン酸塩が4、硝酸塩が5存在していたと仮定します。
実際には40種類以上のものが水の中に溶け込んでいます。

藻類は鉄分、カルシウム、リン酸、硝酸塩の栄養分の中で最少の鉄分(このケースの場合鉄分は2)
と同等のカルシウム、リン酸塩、硝酸塩を吸収して成長していきます。
従ってカルシウムが1余り、リン酸塩が2、硝酸塩が3余ります。
どれかの成分を少なくしてしまえば藻類の使用できる栄養は少なくなってきます。

更に言い換えると「ご飯だけでは食が進まない」
やはりある程度のおかずが無いとご飯が進みませんよね!

Bacto Powerに配合されている通性嫌気性バクテリアは、上記の硝酸塩を非常に少なくできる優れものです。
錦鯉にとって非常に危険な亜硝酸塩を窒素ガスにして水中から空気中に放出出来ますし硝酸塩も同様に
空気中に放出出来ます。
従って水の中の硝酸塩を減少させることが出来ますから藻類の成長力は落ちてきて藻類の数も減少して来るのです。
その為にアオコの水が透明な水へと変化していくのです。

この現象は多くの生産業者の泉水池で実証されています。
ちなみに通性嫌気性バクテリアの窒素分解スピードは、硝化細菌の20倍あります。
もの凄いスピードで水質汚染を改善できるのです。

最後に「食べ残しのエサと錦鯉が排泄するフンの違い」についてコメントします。
錦鯉が腸内で栄養吸収されたカスであるフンの方が、明らかにエサより水を汚しません。
この点においてエサのやりすぎには注意しましょう。
またヘドロの量も当然変わってきます。

いずれもろ過槽内においてバクテリアが分解しますが、フンの内容物の80%は水分です。
残りの固形物20%の内1/3が食べかす、1/3が古くなった腸粘膜そして残り1/3が腸内細菌とその死骸です。
出来るだけ効率良く腸内で栄養吸収を助け、腸内粘膜再生を助けてくれる「酵素・乳酸菌・ビタミン」配合の
Enzyme strongと乳酸菌を腸内で10倍にしてくれるオリゴ糖を配合しているHealthy up Strongを使用してください。

English Summary
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