NEWS&TOPICS

2021.04.02
奥深い水の世界-11

2019-12-4 (3)

「奥深い水の世界」をテーマに説明してきましたが少し脱線をしながらも最終章が
近くなりました。
奥深い水の世界をテーマに考え始めたのも秋にプロ野球の秋季キャンプで
宮崎県日南市に遊びに行った際に温泉に浸かり脱衣場で見た温泉の水質の表示
からです。

【泉質】
ナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉
【効能】
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・うちみ・ねんざ・疲労回復など。
確かpH8.23だったと思います(天然海水より高いpHですね)

ナトリウム炭酸水素塩とは、「温泉水1kg中の溶存物質量(ガス性のものを除く)が
1,000mg以上あり、陰イオンの主成分が炭酸水素イオンのものです」
陽イオンは、カルシウム・マグネシウム・ナトリウムそして陰イオンでは
炭酸水素イオンが多く含まれています。
海から4Km奥の山の中でしたけどまるで「海水温泉」のような水質とpHでした。

塩化物温泉とは、「温泉水1kg中に溶存物質量(ガス性のものを除く)が
1,000mg以上あり、陰イオンの主成分が塩化物イオンのものです」
「塩分が主成分となっているので、飲用すると塩辛く、塩分濃度が濃い場合や
マグネシウムが多い場合は苦く感じられます」とのことでした。

このホテルには池はなかったのですが、以前利用した旅館には大きな池があり
錦鯉が飼育されていましたが泉質は日南温泉泉質と同じようなものでしたので
かわいそうに錦鯉の肌はボロボロで当然色艶も非常に悪い状態でした。
旅館の人に「水道水を使用した方が良いですよ!」と言いたかったのですが
遠慮して言えませんでした。

まあ人間が利用する温泉には何ら問題が無いので錦鯉の飼育にも問題無いと
思うのは普通の事でしょう!
錦鯉飼育管理者も同じようにカキガラを使用していますが、誰しもそこまで
水質に問題があるとは思わないのは普通の事でしょう。
錦鯉業界あげてこれらの問題に取り組むべきです。
海外の方から見ればこの池で預かりは危ないと感じている人はいるはずです。
海外からの迫りくる危機をいち早く感じて早急に水質問題をクリアしましょう!
私もあまり詳しくないですが、ここで少し温泉の泉質を説明します。
地下水も地域によりミネラル量もミネラルの種類も違う。
例えれば「温泉」にも泉質によって効能が違います。
温泉の種類は泉質によって10種類あると言われています。
全て地質によって違うと言えます。

「硫黄泉」神経痛をはじめとして打身や高血圧、血管拡張に効果的とされています。
場所によっては強酸性のpH2.3とういう場所もあります。

「重曹泉」ヌルヌルとした肌触りで湿疹など皮膚病に効果的。
「酸性緑ばん泉」糖尿病に効果的と言われています。
これも強酸性です。

「酸性鉄泉」貧血に効果的。美肌や傷口に効果的。
含まれる鉄分が造血作用を促します。

「食塩泉」高い温熱で保湿効果があり冷え性に効果的。
塩化ナトリウムが毛穴をふさぎ、汗の蒸発を防ぐと考えられています。
人間の体の中の水分を体外へ急激に出ることにより体調不良を防ぐためかな?
ある意味浸透圧調整であると私は考えています。
錦鯉も生まれた時から死ぬまでエラで「浸透圧調整」を行っています。
そのエネルギー消費量は、全エネルギーの約30%だそうです。

古代より刀傷などのケガを癒すために利用されている書物を数多く見ましたが
温泉に含まれる「ミネラル成分」が角質を落としたり皮膚から体内に浸透したり
また体の芯が温まることにより
「代謝酵素」の活動が良くなり疲労回復に繋がるものだと思います。

English Summary
動画を見る