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2021.02.12
奥深い水の世界-4

2019-12-4 (3)

今回は「水温」についてです。

淡水魚は水温により冷水性(5~18℃)温水性(15~25℃)
熱帯性(23~30℃)に分類されています。
私がバンコクで輸出ビジネスを経営した時にヨーロッパ新規顧客から
「山村さんコールドフィッシュは在庫してますか?」と聞かれたことがあり
「トロピカルフィッシュは知っているけどコールドフィッシュって何ですか?」
と聞き返すと「ゴールドフィッシュ(金魚)」だったのです。

所謂冷水性の魚だったようでヨーロッパでは金魚と言わずコールドフィッシュと
呼ぶのかなと思いましたが何度かドイツを訪問している私は実際に
「ゴールドフィッシュ(金魚)」と明記された製品を数多く見ていたので
「ゴールドをコールド」に聞き間違えたのかもしれません。

しかしその後彼からのメールでは「COLD」となっていましたので彼の勘違い
かもしれなかったのですが未だに真相は分かりません。
ヨーロッパのその地域では金魚を「コールドフィッシュ」と呼んでいるのかも?
日本人が「東西南北」と呼び西欧では「北南東西」と呼ぶように地域によって
考え方が違うのでしょう!

魚類は「変温動物」で水温に応じて体温を合わせなければならない構造になっています。
ちなみに我々人間は「恒温動物」で体温が一定しています。
基本的に変温動物は寒冷地へ行くほど小型化します。
暖かい地域だと大きくなります。
タイに住んでいる時に急成長を見せる金魚には唖然としました。
日本の金魚に比べてまさしく3倍のスピードで成長していました。

爬虫類の大型種は、赤道付近に生息していますよね!
コモドオオトカゲ、アミメニシキヘビ、アナコンダ。
錦鯉も夏場の成長が著しいのも水温がかなり影響していると思われます。
野池においてはプランクトンも多いのでミネラル補給も十分みたいです。
私の専門であった熱帯魚・海水魚では20℃とか30℃(一部の魚は除く)
では泳ぎも鈍くなり食欲も急激に落ちていきます。
魚の体温と周りの水温の差は±0.5℃以内です。
ですから魚の体温は水温に依存性があるのです。

体温は魚の酵素の働きや代謝率に影響を与えています。
水温が10℃上昇すれば魚の代謝率は2倍になります。
魚の成長速度は水温と密接な関係があります。

ですから錦鯉の生活に悪影響を及ぼさないように「死に水」を作ってはいけません。
「死に水については下記サイトを参照してください」
死に水-1

死に水-2

死に水-3

English Summary
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