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2020.01.24
微量元素で探る 海と湖の化学-3

ミネラルプラス

詳しくは覚えてはいませんが、人類の祖先である一つの細胞が進化していく報道番組を見ました。
地球の海は緑の海の状態で緑色の正体は「植物プランクトン」でした。
その植物プランクトンの横で「一つの細胞」が、この植物プランクトンを取り込んだそうです。
それが現代の我々の体の中にある細胞内に住み着いている「ミトコンドリア」なのです。
ミトコンドリアの働きについては皆さんインターネット等で調べてください。

海は大きな反応容器で植物プランクトンとバクテリアが主役です。
脇役は「ミネラル」かもしれません。
まさしく「野池」と同じですね!

海水の主要元素の内、陽イオン(カチオン)の形で存在するナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム
は地殻中に大量(1%以上)に存在します。
これらの元素の供給源は大陸地殻であり岩石の風化と河川により輸送を通じて海洋にもたらされます。
大陸を構成する典型的な花崗岩と石灰岩です。

そしてリン酸とチッソはすべての生物に必須です。
植物プランクトンは栄養塩を使い尽くすまで増殖します。
当然太陽光線にも影響されます(光合成に必要ですから)

海洋植物プランクトンの元素組成を調べると炭素:チッソ:リン酸比がおよそ106:16:1である。
これをRedfield比と呼ぶ(人の名前)
生命は遺伝子情報に基づいてたんぱく質を生産し活動、繁殖する。
遺伝子情報の伝達や酵素の機能発現には、様々な微量元素が必要です。
微量元素とは、鉄、亜鉛、銅、クロム、モリブデン、マンガン、セレン、ヨウ素などです。

 

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