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2020.08.07
有機物と無機物について-4

2017-2 (3)

分かりやすくするために簡単な例を説明します。
錦鯉を池に1匹追加すればこの有機物が増えてバクテリアの分解が追い付かなく
なります。
またこの池から錦鯉を1匹減らせばバクテリアの数も食料が減るので少なくなって
いきます。
需要と供給のバランスです。

皆さんも仕事などで忙しい時期や暇な時があるようにろ過槽内に生息するバクテリアも
同じ事を経験しています。
また水温変化や溶存酸素量、pH、天候(日が当たれば藻類により溶存酸素量が上昇)
などにもバクテリアの生息環境は変化します。

ですから定期的なBacto Powerの使用が必要なのです。
あくまでも100トンであれ1000トン池であれあくまでも「閉鎖環境」であること
を意識しなければなりません。
どのように管理しても泉水池環境を1年間安定して維持することは不可能です。

「どのように管理しても」と説明しましたが、「完璧な管理」と言う方が言葉的には
あっているのかもしれません。
毎日水質検査を行っても細心の注意を払っていても無理だという事です。
「水は生きていますので絶えず変化します」
ただし日々真剣に管理していれば悪くなる予兆は発見出来ます。
水が悪くなる前に対処出来ます。
この事は大変重要です。

ましてや水質検査もせずに水が汚れたら水を変えれば良いとかろ過槽にヘドロが溜まれ
ばジャブジャブ洗えば良いと考えられている方には、まったくもって水質の安定など
出来るはずはありません。
少し強めな言い方ですいません。

でも現実的に錦鯉の色艶は良くなりません。
例え親のDNAが良くても!
例え強制ろ過器を設置しても有機物の軽減には多少良くなりますが無理です。
有機物やアンモニアや亜硝酸塩は誰が分解するのですか?

そうです「バクテリア」しか出来ません。
有機物を無機物に変えるのも「バクテリア」なのです。
地球がきれいなのも「バクテリア」のおかげです。

English Summary
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