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2019.10.11
水質と粘膜について-4

ミネラルプラス300g

前回に引き続いて説明していきます。

サケは毎年5~6月頃の産卵時期には、粘液の分泌が少なくなります。
サケが、産卵時に川を遡上しますが粘膜はほとんど出していません。
その理由は産卵する卵に栄養分を送るためです。
そのため遡上するサケの肌は、病原菌に侵されてぼろぼろです。

水質が適正でなかったりストレスが溜まると粘液が異常に出ることにより栄養分が
他の細胞に行き渡り難くなりますので錦鯉の健康に影響が出てきますし体力も低下
して免疫力も落ちてきます。

ここで鯉の成長ホルモンについて少し説明をしておきます。
元気な錦鯉の方がホルモン調整はうまく行きます。
病気に対する免疫力が、高ければホルモン調整はうまく行きます。
水質が良ければ元気で、病気に対する免疫力の高い鯉になります。
この点においても水質は、非常に重要です。
即ち成長、艶、免疫力アップに繋がります。

最後に話は少し脱線しますが「水出し飲料と水」について説明します。
夏場大活躍する「水出し茶」麦茶とかウーロン茶などですがこの際に使用する「水」も
各家庭で違うと思いますが、主に水道水や浄水器の水ではないかと思います。

実は水出しお茶でも軟水や硬水によって味が変わります。
通常日本において硬水を使用することは 無いとは思いますが硬水をイメージして
もらうために敢えて少し説明します。

硬水=カルシウム、マグネシウムを多く含む水
硬水を使用すると苦みや渋味を感じます。
それは硬水に含まれるカルシウムやマグネシウム成分が、お茶の成分と結合したため
だと思います。
試しに硬水のミネラルウォーターを購入して実験すれば解るかもしれません。

このように身近でも軟水と硬水を感じることは出来ます。
以前説明しました甘い日本酒は軟水を使用して出来るし
辛口の日本酒は硬水の水を使用して出来るのとよく似ています。
(日本の地下水はすべて軟水と考えてください。ただしここで言う硬水は「中硬水」に
あたり厳密にいえば 硬度で言えば8~9°、軟水の中でも硬水に近い軟水です。
軟水は硬度1~3°)

錦鯉にとって水は生活空間そのものです。
どのような水質が最適であるかを良く調べて水質計測をすべきだと思います。
錦鯉も水質によってダメージも変わります。

最後に友人からの情報ですが、アジアのある国では、錦鯉にとって最適な地下水を
調査してそこに養魚場を建設して今では色つやの良い紅白、昭和、ドイツ昭和など
そして難しいと言われる大正三色を生産販売しているそうです。
品質も日本産に劣らず価格も安価であると伝え聞きました。
もしかしたら紅白用の水とか大正三色の水とかを見つけているのかもしれません。
タイにしばらく住んでいて熱帯魚や金魚の生産者を尋ねる度に関心をしながらも
彼らの貪欲さには敬服した経験があります。
とにかく何でも試します。

通常考えられないことにも一生懸命トライしていました。
父親から聞いていた戦後昭和の日本人の仕事ぶりに良く似ているようでした。
日本人ももっと上まで目指さなければなりません。
ひしひしと他の国が追いかけて来ているのは現実です。

English Summary
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