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- 2025.05.23
- 漆器と錦鯉の墨について
日本古来の匠の知恵と言うべきか技と言うべきか「漆器(しっき)」について
錦鯉の「墨」に繋がると思い少し説明していきます。
漆器(しっき)は、木や紙などに漆を塗り重ねて作る工芸品です。
日用品から高度に装飾された美術工芸品まで多様な工芸品が作られています。
漆を表面に塗ることで器物は格段に長持ちします。
漆器の原料となる木は、欅(ケヤキ)、ミズメ桜、栃、センノキなどが使われます。
さて漆とは?
漆の木の表面に傷をつけそこから出てくる乳白色の樹液を採取したものが漆液の元になります。
この漆液をろ過し木の皮などの取り除いたものを「生漆(きうるし)」と呼びます。
乳白色の樹液が何故黒色になるのか?
生漆に鉄粉を混ぜると酸化作用により黒くなります。
これが「黒漆」と呼ばれるものです。
ミネラルプラスやマイクロミネラルを使用すると「墨が出てくる」とか「墨が決まる」とか
使用されたお客様が良く言われます。
実は上記の2商品にも鉄は使用しています。
それも品質の良い上質な鉄を使用しています。
但し鉄だけでは錦鯉の墨には不十分でカルシウム、マグネシウム、亜鉛など多くの微量ミネラルが
必要となります。
墨に影響を与える色素細胞が欲する成分を過去に水草の肥料やタイでの黒ランチュウなどの勉強と
養鯉場で半年近くに渡って10本の水槽を並べ微量成分の配合や量を変えながら実験して得た結果を
基にしています。
確かに高水温時には墨は引いてきますが、これは錦鯉そのものが高水温を嫌ってというか細胞が
高水温にまいってしまうからです。
ただし例年に比べて高水温でも墨が引きにくいと業者の方が言われます。
総合的なミネラル量とバランスが他の細胞にも寄与しているのだと思います。
深みがあり光沢のある黒色を漆独特の黒色になぞらえて「漆黒(しっこく)」と呼べると思います。
話が少し変わりますが「光吸収率99.8%」の黒色の話です。
黒は全ての色を吸収します。
そうです反射しないのです。
赤色(紅色)は赤い光だけ反射するから赤色に見えます。
白色は、白い光だけ反射するから白色に見えます。
屋内品評会会場の蛍光灯(最近はLEDが多い)の種類により紅色が多少本来の色とは違う事が多くあります。
熱帯魚などの赤い波長の多い蛍光管を使用すると紅色はすごく綺麗に見えます。
この世でもっとも黒い物質は、光を全て吸収することのできるブラックホールです。
ミネラルプラスやマイクロミネラルを使用すれば究極のブラックホールと言える
「錦鯉の墨」を手助けできるのではないでしょうか!