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2016.05.20
病気予防セミナーについて-2

Shinsuke Koi Product 1

【生物ろ過】
さてそれでは、一番大事な生物ろ過の話に入ります。
物理ろ過でこし取った汚れを分解するのが「バクテリア」です。
「バクテリア」というだけで頭の中が混乱してきますが、皆さんの身近で
常日頃起きている現象です。
庭先で虫が死ねばいつの間にやらグチュグチュになって土になります。

下水が完備されていない地域で使用されている水洗トイレの浄化槽において
我々の排泄物をためて分解してくれるのがバクテリアです。
そのバクテリアのために24時間ブロワーが稼動しているのです。
何でウンチのために酸素を入れているのか子供時代良く分りませんでした。

バクテリアのために酸素を入れているのですね?
バクテリアが、ウンチを分解しているのです。

自然界で養殖池のような密度の高く、またエサをたっぷり与えている場所が
地球上の淡水、海水地域にあるのでしょうか?
いいえありません。
あるとしたら淡水・海水魚の養殖場ぐらいです。
例えが相当悪いですが「異常な環境です」
この異常な環境を維持するためにも「生物ろ過」が重要なのです。
自然界においては、どの場所でも自然にこのバクテリアが活躍しています。
野山、河川、湖、沼、海辺のビーチ・・・。
ですから地球上は、綺麗に保たれているのです。
もしそうでなければあたり一面に動植物の死骸などから出る悪臭で覆われるでしょう。
そうです!バクテリアは凄いやつなのです!
もし微生物(バクテリア)がいなくなれば人類は滅亡します。

また水を汚す原因は、目に見えるエサの食べ残し、鯉の排泄物以外に目には
見えないですが、鯉の粘膜、エラから絶えず排出されている尿(アンモニア)
※魚類は、概ねエラから80%の尿を24時間排泄しています。

植物性プランクトン、動物性プランクトンなどの死骸等多くのものがあります。
これらは物理ろ過では処理出来ません。
これらの目に見えない汚れを唯一処理できるのがバクテリアです。

バクテリアも生き物ですから快適な環境と住居が必要です。
それは充分な酸素と「バイオフィルム」です。
ろ過槽に充分な酸素を与える事とバイオフィルムが付きやすいろ過材の選択です。
既存のろ過材(フィルターマットなど)には、このバイオフィルムが非常に
付きにくいのでバクテリアの住みかが無いので生きていく事が出来ません。
このろ過材の選択がキーポイントです。

新品ないし洗浄後のフィルターマットに「Bacto Power」を使用しても何の変化が
ありませんでした。
※かなり汚れてフィルターマットにヘドロが付着している場合にBacto Powerを
使用するとバクテリアがヘドロ表面に住みつきヘドロをドンドン分解して
行き水はキレイになっていきましたがやがてバクテリアが自分の住みかである
ヘドロをキレイに分解したために住みかが無くなりバクテリアは、流されて
しまいやがてまた水質は悪化を始めてろ過材表面にヘドロを形成して
しまいました(弊社実験済)

しかし弊社の「バイオスポンジ」を使用するとサイコロ状にカットして
ありますので水が上下左右と複雑な動きを示し、充分な酸素が隅々まで
供給されます(バクテリアは、酸素が大好きです)
なにしろバイオフィルムが、非常に付きやすい材質の製品です。

「Bacto Power」について
「Bacto Power」は日本の高い微生物技術を用い制作した物で他社製品とは違います。
純粋培養担持凍結乾燥品で医薬品レベルの製品です。

水温、水質にもよりますが通常3~5日くらいで活性率が高くなります。
ただし、環境が合えば持続しますが環境が良くなければ一度活性して低下します。
出来れば1-2週間後再度同等量投入することをおすすめ致します。
(もし、効果があれば後の投入量ははじめの半分程度で効果が増大するはずです)
当社実験データでは亜硝酸塩、アンモニア共に1週間で減少することが
確認されています。
その結果藻類の発生は減少し、見た目にも、飼育生物にも好ましい環境を
作ることができます。

「Bacto Power」には、下記のような10種類の細菌が配合されています。
【好気性細菌】
従属栄養細菌 有機物を無機物に転換
タンパク質や炭水化物、脂肪を無機物に分解
独立栄養細菌 無機物を更に細かく分解。
アンモニアを亜硝酸、硝酸塩、窒素ガスへ転換
炭水化物や脂肪は最終的に酸素、炭素化合物、硫化物などに変換
細菌の役割
上記は細菌が生きる上でエネルギーを得るために行う反応です。
それとは別に副産的にビタミンを生成、抗生物質(カビ類に有効な)などの物を
生成します。
また、配合されている細菌の中には土壌(濾過出来る箇所)を団粒構造に変化させ、
他の微生物の住みやすい、酸素の通りやすい構造に変える酵素を発生させる物も
含まれます。

これは均等のとれた土壌(濾過槽)を作ります。
これらが他の生物に有効に利用され、生態系が成り立ちます。

「Bacto Power」には、嫌気性細菌(酸素のない状態で脱窒作用を行う)
通性嫌気性細菌(酸素が有っても脱窒作用を行う)好気性細菌等10種類配合
されています。
それぞれ1gあたり10000個体から1000万個体含有されています。
また、中にはカビ類などの発生を防ぐ物質(天然抗生物質)を生成する細菌も
含まれていますので雑菌やカビの発生を防ぎ魚病防止にもなります。

広島の有名錦鯉生産業者で何ケ月にも渡り諸条件の基で実験した結果、コイ業界で
良く使用されているフィルターマットは、バクテリアの定着率が非常に悪い
実験データが出ました。
それに比べて「バイオスポンジ」使用池においては好結果が出ました。
「Bacto Power」とバクテリア定着率の良い「バイオスポンジ」の併用を
お薦めいたします。

English Summary
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