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2025.06.13
細胞について-2

ミネラルプラス (4)

錦鯉の皮膚と体色について
魚類の皮膚は、表皮と真皮から構成されています。
表皮は最も外側にあり上皮細胞が多層に並んでいますが、表皮には粘液腺が多数あり粘液を出して体表を保護しています。
いわゆる「ヌルヌル」ですね!

この粘膜性の表皮の下に真皮がありますが、真皮は表皮より厚く、繊維性の強い組織になっています。
一般(硬骨魚、軟骨魚)に真皮は二層からなります。
表皮の下にあるのが疎性結合組織である海綿層で、その下に密性結合組織である緻密層です。
海綿層には多くの血管・神経や多数の色素胞が存在し、多くの魚では鱗もこの層に存在しています。
一方、緻密層は血管が多く、コラーゲン繊維層が密に並んでいます。

魚類は表皮と上記の鱗で体表を保護していますが、稚魚や幼魚では鱗が未発達のため主に粘液で体表を保護しています。
このため錦鯉のケゴなどは生れてきて約2週間はこの粘膜で水中に溶けているミネラルをせっせと吸収しています。

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