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2017.05.15
良質なバクテリアについて

2017-2 (6)

以前PSBや観賞魚用バクテリアを大手一部上場の会社で検査しましたら案の定製造が
新しいものにはまだわずかながらバクテリアは存在していましたが時間が経つにつれて
100%死滅してしまいました。
そして気温の高い環境では数時間で活動し死減します。

何しろ「好気性バクテリア」という事は酸素が無くなれば死滅するのは当然な事です。
おまけに雑菌だらけだし全ての微生物が死んだ物が詰めてるのですからこれを池に
使用すると水は当然汚れます。

バクテリアの保存は「凍結乾燥」か冷凍保存しか方法がありません。
液体状でかつ酸素が無い状態で保存する事は到底ありえません。
休眠させる方法(凍結乾燥)にはかなりの設備が必要で医薬品レベルの高品質な
機械設備が必要になります。

販売されている会社もありますから控えようと思ったのですが私個人の考えから
あえて「PSB」について触れておきます。
PSBとは「肥だめの上澄み液」です。
子供のころ田舎を訪れた時に強烈に残っているあの赤色したものがPSBです。

即ち極端に富栄養化が進んで水質が悪化し且つ水中や水底の貧酸素化が進行した
状態の時その効力をフルに発揮する細菌類だと思います。

要するに「どぶ川」とか「下水処理場」で効果的な菌類です。
水底の汚泥が溜まって水質汚染が進んだ養魚場などにも有効でしょう
(こうならない様に生物ろ過を強化してください)

そもそもが主にそういう非常に水質汚染が進み硫酸塩が多く底泥内に猛毒の硫化水素が
検出されるような場所で良く繁殖する細菌なのです。
このような泉水池にしてはだめですよね?

本来は硫化物が多い場所やしかも嫌気環境下(酸素が極端に少ない場所)で働く細菌
ですから、日頃から水質が綺麗に保たれている水槽内では、ほとんどこの菌が活躍
する場所もチャンスもありません。

生物ろ過をおろそかにしたり何もせずにドンドンエサを多量に与えて放置して卵が
腐ったような悪臭が漂う泉水池には効果的です。
逆に言えば、酸素が豊富で綺麗に保たれた泉水池では増殖する事もまた生存し続ける
事も非常に困難です。
ですからPSBを使用する泉水池にしてはいけません。

販売するメーカーがもっと勉強して社会に貢献して頂ければと思います。
私も反面教師にして一層の努力を致します!
Bacto Powerには、1gあたり10,000個体から1000万個体バクテリアが
含有されています。
そして休眠状態でボトリングされています。
休眠状態のバクテリアが水に触れると水温にもよりますが2~3日で活動を始めます。
そのパワーは凄まじいものがあります。

500gボトルで50トン用になっていますが薄飼いの場合1~2週間に一度1トン
あたり5gの使用でも構いません。
もちろん水温、餌の量や回数により変わります。
従ってもし2週間に一度5g使用であれば100トン分使用出来ます。

Bacto Power500g ¥4,000ですので1トンあたり¥40と割安になって
います。
この金額で愛する錦鯉の健康維持できればお安いものと思います。
定期的に水の状態を見ながら良質なBacto Powerをご使用してください!

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