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2017.09.08
酵素セミナーについて-1

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2016年1月30日 第47回全日本総合錦鯉品評会(東京流通センター)において
講演した「酵素」についてご報告いたします。

Shinsuke Co.,LTD.の山村です。
「酵素について」のセミナーを始めます。
錦鯉業界にお世話になり始めた約4年前の事です。
何故鯉を野池に移動するのか?

水温の問題と広々とした場所でのびのび健康な鯉を生育するためしか思い浮かびませんでしたがその年の秋に池上げの現場に立ち会い業者の方が「池上げ時にはこんなに色艶が良い」とのお話を聞きもしかしたら水質が違うのではないかと気づきました。
泉水環境を野池環境にすれば良いのでは?
私の好奇心がムラムラ湧いてきました。

錦鯉にとって理想的な環境と言える「野池環境」と「泉水池」の違いは?
野池環境に多くて泉水池環境に少ないもの足りない物とは?
そして私が導き出した答えが、「ミネラル」と「酵素」でした。
ミネラルについては弊社が「ミネラルプラス」として販売しており非常に好評です。
そして現在酵素・乳酸菌・ビタミン配合製品を開発中です。

さて酵素とは何でしょうか?
酵素は生き物ですか?
いいえ、生き物ではありません。
酵素はアミノ酸が結合してできたタンパク質です。
皆さんここで質問です。
水温が低下すると何故鯉はエサを食べなくなるのでしょうか?
ご存知の方いらっしゃいますか?

鯉は人間とは違い水温に合わせて変化する変温動物です。
例えば水温が急激に変われば・・・・。
20℃から23℃の池にいきなり移動すると鯉は自身の体温を今までの20℃から23℃に変えなければなりません。
鯉は水温1℃を5℃違うと感じているのでこの場合3℃違いますので鯉は15℃も変化したと感じています。

急激な水温変化は、要注意です。
人間でもほんのわずかな気温変化のある季節の変わり目など体が付いていけません。
またお風呂に入る時とよく似ていますね?
お風呂の湯が冷たかったり熱かったりした時に
思わず我々も「ウー」とお風呂の中で固まりますよね?!

そして鯉の場合は、水質が悪い状態や不適切なPHや硬度などで飼育している場合などにおいては免疫力が落ちていますのでほんの僅かな水温変化で簡単に病気になります。
病原菌のいない泉水池・野池はありません。
あの透明度の高いサンゴ礁の海にも病原菌はいます。
病気に対する免疫力を高めるためにも酵素は非常に大事です。

さて「水温が低下すると何故鯉はエサを食べなくなるのでしょうか?」
に対するお答えですが鯉の腸で働く消化酵素の働きが悪くなる水温になるからです。
食べた餌を消化しようとか、頑張ろうという新陳代謝が出来なくなります。

消化機能や代謝機能の基本は「酵素」なのです。
この冬季に餌を摂らなくなることに疑問を持ったことも酵素製品開発のヒントになりました。
ちなみに弊社が販売しておりますBacto Powerにも酵素を形成するものやビタミンを作り出すものも配合されています。

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