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2017.09.22
酵素セミナーについて-3

2017-5-12 (8)

酵素には大きく分けて2つあります。
①消化酵素
②代謝酵素

まず最初に、酵素(enzyme・エンザイム)とはどんなものでしょうか?
生物の二大要素は、遺伝子を次の世代に伝えて子孫を残す「遺伝」と外から摂取した色々な物を素材とし自分の体を作ったり、活動のエネルギーを得る「代謝」の二つです。
例えば我々の皮膚を作っているのも酵素です。

心臓も肝臓も腸も細胞で出来ています。
鯉で言えば艶テリを出す粘液細胞、色を形成する色素細胞、体型を形成する骨細胞などこれら全ての細胞に好影響を与えるものが酵素とミネラルです。

ちなみに細胞の寿命は、腸や胃の細胞は1日、皮膚細胞は20~30日。
新しい細胞を作るとき、何が一番危険なのか?
もしも同じ機能の細胞が再生出来なければ、困ってしまいますよね?
生きている細胞に適正なミネラルを供給したり新しい細胞やDNAの合成に不可欠な役目を果たしているのが酵素です。

遺伝の主役は皆さん御存じの「DNA」、代謝の主役が「酵素(エンザイム)」です。
生命のあるところには必ず酵素があります。
これは人間も他の生物も共通です。
犬猫、植物、昆虫、プランクトンなど全ての生き物です。
生物は酵素がなければ生きて行くことが出ません。

ガソリンが無くなれば車は走りません。
昨今鯉の寿命が短くなってきているのも水温を上げてエサをバコバコ食べさせて消化酵素をガンガン使用したためにガス欠になったのかもしれません。

皆さん風邪をひいた時に食欲が無くなった経験はありませんか?
あれは脳がこんな風に考えたからです。
今この緊急時に全ての酵素を体を元気にさせる為に代謝に回せ!
「全エネルギーを体を回復させる作業に入れ」となるのです。

食事をしたら酵素の一部が消化に回さなければならないから体の回復が遅れます。
ですから必然的に食欲がなくなります。
全体のバランスを考え、数が限られている「酵素」の効率的な運用を決める訳です。

風邪が治りかけると少しずつ食欲が出てきますよね?
疲れがたまった時や体力が落ちた時も食欲が落ちます。
この症状がまさしく酵素のバランスコントロールです。

ついでに話しますと野池上がりの鯉を泉水池に移動した後によく見られるのが血管が浮いたように太く見える症状ですが、あれは生体防御反応で血管を太くして鯉の体全体の各細胞に十分な酸素とミネラルを供給せよと指令が出ている時です。
ここでも酵素が大活躍しているのです。

何となく「酵素の働き」がイメージして頂けましたか?

こんなにすごい働きをする「酵素」ですが実は弱点が一つ。
酵素はタンパク質なので熱に弱いのです。
ですから火を通したハンバーグ、ステーキ、焼き魚には酵素はいません。
鯉で言えば高温処理製造されたエサにも含まれていません。

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