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2026.05.22
雑学-12

2017-1 (7)

季節を問わず人間の体温はいつでもほぼ一定に保たれています。
体液(血液)に含まれている塩類や酸素、グルコース(ブドウ糖)の濃度も同様です。
体温やこれらの濃度が変化すると自律神経やホルモンが働いて正常の範囲に戻そうとしています。
このようにして体内環境が一定に保たれていることを「恒常性」と言います。

恒常性を維持する仕組みを「体液の塩類濃度」で例にとります。
塩類濃度とは、水や土壌などの中に溶けている塩(ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの
イオンを含む塩類の量)を示す指標で、作物の生育や水生生物の環境評価に重要な値です。
脊椎動物では体液を一定に保つために腎臓が活躍しています。
それは尿を作る際に血液中の水分量と塩類濃度を腎臓が調節しています。
魚類も同じように腎臓が働いています。

※塩分濃度は主に「水中の塩(特に塩化ナトリウム)の量」を指し
塩類濃度は「水中に溶けている全ての無機塩類(NaCl以外も含む)の量」を指します。

但し海水魚か淡水魚化によってその仕組みは大きく異なります。
海で暮らす海水魚は、体液の塩類濃度を海水の塩類濃度の1/4~1/3程に低く保っています。
(地域によりますが概ね天然海水の塩分濃度は約3.5%、魚類の多くの種類の体液塩分濃度は約0.9%です)
その為に魚の身体から常に水分が奪われやすいのです。
奪われる水分を補うために「海水魚は海水を飲み」腸から水分を取り込んでいます。
水分と一緒に吸収してしまう塩分は、濃縮してエラや腎臓から排出しています。

淡水魚の体液濃度も海水の塩類濃度の1/4~1/3程に維持されています。
但し淡水魚が暮らす水は淡水であり塩類濃度ははるかに低い。
その為に魚の身体には常に水分が入ってきてしまう。
そこで「淡水魚は水を飲まず」に薄い尿を大量に排出しています。
淡水魚はこのようにして濃度を一定しています。

錦鯉の血液の塩分濃度は約0.9%なので24時間淡水の水が錦鯉の体内に入り込もうとしています。
これを「浸透圧」と言います。
薄い濃度から濃い濃度へ浸透しようとしています。
錦鯉が浸透圧調整出来なくなると水が体内に入り続けてパンパンに膨れて死んでしまいます。

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