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2017.05.11
Bacto Powerにはどのようなバクテリアが配合されているのか?

2017-2 (3)

「Bacto Powerにはどのようなバクテリアが配合されているのか?」と言う質問を
度々頂きます。
確かに砂場の砂を入れたような気がしますが・・・。
砂に見えるものは「ゼオライト」です。

「ゼオライトだとアンモニア吸着は優れているけどアンモニア吸着飽和になると
吐き出すので危険だ!」と言われる方がおられますが確かにゼオライトはお客様の
言うように飽和点になると放出します。
しかし使用量が1トンに付5~10g(飼育環境により使用量や使用間隔は違います。
部屋の掃除と同じで状況により使用量を少量にして毎日使用しても問題ありません。)
ですので10~20Kg入れるのとは違いほんの僅かです。

ですからBacto Powerのゼオライトがアンモニアを吸着後に放出してもバクテリアが
ほんの一瞬で分解します。
ある程度勉強された方のようでしたので「確かに!」とゼオライトに関しては
お客様はすぐに納得されました。

次に私がゼオライトを選択した一番の理由は「バイオフィルム」形成にずば抜けた
材質だったからです。
皆さん御存じのようにバクテリアはバイオフィルム表面に生存しています。
バイオフィルムが無ければ生きていけないのです。
人間が酸素が無い状況で生きていけない様に。

このゼオライトに培養したバクテリアを噴霧して製造造開始です。
もちろん事前にゼオライトは清浄処理を行います。
この段階でバクテリアは生きています。
次に急速冷凍します。
これでバクテリアは「休眠状態」になります。
しかしまだ水分がありますので常温になれば冷凍化された水分が水に変化しますから
急速乾燥します。
いわゆる真空状態にするのですね!
「フリーズドライ食品」と同じ要領です。

※「Bacto Power」には、嫌気性細菌(酸素のない状態で脱窒作用を行う)
通性嫌気性細菌(酸素が有っても脱窒作用を行う)好気性細菌等10種類配合
されています。
それぞれ1gあたり10000個体から1000万個体含有されています。
また、中にはカビ類などの発生を防ぐ物質(天然抗生物質)を生成する細菌も
含まれていますので雑菌やカビの発生を防ぎ魚病防止にもなります。

 

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